『15時17分、パリ行き』
二本目はクリント・イーストウッドの監督作『15時17分、パリ行き』
クリント・イーストウッドと言えば実話を元にした作品が多く
今回はパリ行きの列車で起きたテロを
3人の若者が間一髪で防いだと言うストーリー。
恥ずかしながら、そんな事件があったこと全く知りませんでした。
実話に基づいたとは言え
走る列車が舞台のアクション作品だと思いこんでいたのですが
全くの想像違い。
少年時代から始まる友情と夢と現実のギャップの中で苦悩しながらも
青春を楽しむ青春ドラマの様相。
戦争に価値を感じ軍隊に憧れると言う
少年たちの感覚には違和感を感じるものの
それはそれとして
乗客を対象にした無差別テロを起こそうとしているテロリストに
果敢に挑んだ勇気ある行動は本当にすごい!
この事件に驚いたのはもちろんなのですが
それ以上にもっとも驚かされたのは
エンディングロールで気付いたある事。
後で作品のHPで確認してしまったんですが
三人の青年たちと言うのはみな本人が本人役で演じていたと言うこと。
役者が本人役で登場する作品は時々見られるけれど
彼らは完全なる一般人。
けれど、全くそんな素人感は感じず。
エンディングロールを見逃していたら気付いていなかったはず。
より実話に近づけるための見事な仕掛け?
さすがクリント・イーストウッド?
青年たちの勇気ある行動と
それを見事に映画化した監督に拍手です。
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