『天地明察』(追記あり)
原作「天地明察」
が面白く気に入っていたので
岡田君が安井算哲役と知った時は
正直イメージと違うと思ってしまいました。
壮大な原作もちょっと軽くなりそう・・・と思い、
映画を観るかどうか迷っていました。
原作がいいと映画版は期待が裏切られることも多いので
今回はあまり期待せずに観たのが良かったのか
意外や意外、映画版も結構良かったです!!
江戸時代、日本で初めての暦を作った男(安井算哲)の物語。
碁の名家に生まれ、将軍の前で碁を打つと言う公務を持つ算哲。
特別なお役目を与えられ
やがてそれは日本独自の暦づくりにつながる・・・
原作では関孝和との算術好対決や名家の名をかけた碁の対決、
そして肝心の暦作りがいかに大変だったか等かなり詳しく書き込まれていますが
映画は暦づくりに焦点を絞ってわかりやすくなっていて
これはこれで良かったなと思います。
映画に刺激されもう一度読み直したい気分になったので
早速読み始めてしまいました。
安井算哲の生き様に興味を持った方は
ぜひ、原作も読まれるといいですよ~~~
暦(天文)を扱う事の重みがとてもよくわかります!
* * * * * *
原作を再読中ですが・・・
やっぱり原作はかなり奥深いです!!
映画では一貫して安井算哲と名乗らせていますが
原作は冒頭から渋川春海として描かれています。
その理由が春海(算哲)の生き様に大きく意味するところであり
映画ではほとんど省かれてしまった
碁の世界における葛藤や、算術、天文術に目覚めて行く過程が
とても面白く描かれています。
そうしてみると、映画は映画でそれなりに面白かったけれど
もう少し春海(算哲)の人間性や生き様を
深く描いて欲しかったなと思う欲が出て来てしまいました。
今度はキャスティングをを替えて
誰かもう一度リメイクしてくれないかなぁ~
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