『夢売るふたり』
阿部サダヲと松たか子が夫婦役の『夢売るふたり』
そして監督が『ゆれる』や『ディア・ドクター』の西川美和監督とあって
これは絶対観たい!!と意気込んで観たものの・・・
正直に言います!
この作品は好きになれませんでした。
夫婦でやっていた小料理屋を火事で失い
もう一度やり直そうと必死になるふたり。
それなのに情に流された安易な優しさから起きてしまった浮気がきっかけで妻が豹変
店の再開のために夫に結婚詐欺をさせていく・・・
夫婦で結婚詐欺!?まずありえない発想も
さすがこの督ならではなのかなぁ~と思いながら観ていたけれど
内容がどうしても好きになれなかった。
松たか子が新境地開拓で嫌な女になりきっていたのはすごいと思ったし
阿部サダヲのダメ夫ぶりもはまってはいたと思う。
自分から言い出したことなのに夫が他の女性といる事のやるせなさを抱えながらも
半分は意地でますますエスカレートしながら旦那をけしかけていく。
女としての嫌な面、残酷な面をどんどん描かれていく。
特に女が見せる同性への残酷な描き方
女性のウエイトリフティング選手を登場させるあたり
相当キツイ描き方をするなぁ~と
役の上だと言うのは重々わかっていながら
松たか子が本当に嫌な女に見えてしまったほど。
騙された女たちも自分なりに筋を通してたくましく生きて行くあたりは
好ましく思えはしたけれど
それ以上に嫌な思いの方が強く感じられて
後味の悪い映画でした。
原案から全て西川監督のオリジナルだと言うこの作品
どうしてこれを作りたかったのか・・・
理解に苦しみます。
松たか子に新境地を切り開かせるため?
キャスティングに期待が大きかった分
残念の度合いも大きかったです。
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