『そして父になる』(ネタバレあり)
5月頃にカンヌ映画祭の受賞で注目を浴びた『そして父になる』
待ち遠しく思っていたのですが先行上映が始まり
早速観に行きました!
赤ちゃんの取り違えが発覚した二組の家族の物語。
方や田舎のしがない電気屋だけど家族仲良く本当に幸せそう。
方やエリートサラリーマンの父を持つ家庭は
父子の触れ合いもほとんどなく、どこか冷めた感じ。
腹立たしいほどクールな父親役の福山くんと
品は無くとも愛情豊かな父親リリーさん。
本当に対照的な二人、二家族。
血の繋がりとこれまでの6年と言う時間
どちらを選ぶのか・・・
実際に取り換えてから福山演じる父がようやく父性に目覚めることで
ドラマ的に盛り上げていくのだけれど
母親の葛藤や、お試し交換中の子どもたちの複雑であるはずの気持ちを
もう少し丁寧に描いて欲しかったです。
タイトルが『そして父になる』だから
あえて父親重視にしたのかもしれないけれど
もし実際に起こったのなら子供たちがもっと早い段階から
違和感や抵抗感を出していくんじゃないかと思い
やや不満が残ってしまいました。
それにしても、是枝監督の子どもの力の引き出し方?
毎度の事ながら素晴らしいです!
特にこの作品でデビューしたと言う琉晴役の子が特に良かったです(拍手)
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