『利休にたずねよ』
その映画化とあって期待半分、不安半分で観て来ました!
海老蔵の利休・・・
確かにイメージ的には彼が合っていると思いました。
所作も美しいし、強い目力は利休の強さを表すのにピッタリの雰囲気。
それでもまだ利休その人の圧倒的な存在感にはまだ至らずと言う感じ。
重々しい言い回しで表現していても
わざとらしさの方が強く感じられてしまって・・・
逆にうつけ者の頃や、
師匠に弟子入りしたばかりの若かりし利休は違和感無し!
イメージはピッタリだと思うので後7~8年後の海老蔵さんで
演じて欲しかったな~と思います。
でも、それでは父團十郎さんとの共演は叶いませんが・・・
團十郎さんの存在感はやはりすごいですね。
登場するのはわずかですが、
團十郎さんの人間としての厚みが何とも言えず良くて
師匠役、素敵でした!
團十郎さんが晩年の利休を
海老蔵が若かりし頃の利休を
そんな共演だったら良かったのかも・・・
そして妻・宋恩役の中谷美紀さん
最近観たばかりの『清州会議』のねね役より
断然こっちの方がしっくり来ました。
海外では日本の伝統美、映像美が賞賛されたようですが
確かに撮影場所も有名なお寺を使い
器なども相当な本物を使用したのはすごいけれど
客観的に作品としての仕上がりは『最後の忠臣蔵』の方がいいと思いました。
多分、『利休にたずねよ』は原作がとても良かったので
どうしても厳しい目になってしまうのだと思います(^ ^;)
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