『大統領の執事の涙』
『大統領の執事の涙』ずっと気になっていたので駆け込み鑑賞です!
詳しい内容を知らずに観たので
まさか南部アメリカの奴隷問題にまで遡るとは知らず・・・
黒人奴隷の子どもとして生まれた黒人男性セシル
理不尽な奴隷から脱却して必死で生きる道を探し
ホワイトハウスで執事としてスカウトされ
何代ものアメリカ大統領に仕え続けた一生を描く。
ひどい人種差別の中で生きるためには
自分を押し殺していかに白人社会の中に適応するか。
そんな葛藤を抱えながら強靭な忍耐力を持って
彼はホワイトハウスでの執事を全うする。
けれど彼の息子は白人に迎合するような生き方に見える父に反発し
反政府運動にのめり込み、父子は断絶。。。
これまでもこうした人種差別をベースにした作品を観る度
これが現実に遭ったことに衝撃を受けるのだけれど
一人の黒人男性の生涯を通して
このアメリカの長年の大問題がどう変化していったのか
その歴史と共に流れも描かれており
現大統領オバマ氏の当選がいかにすごい事だったのか!
彼が本当にふさわしいかどうかは別として
黒人初のアメリカ大統領誕生は
これまでの人種差別の歴史を止めるとても価値がある瞬間だったことが
ようやく実感として伝わった気がします。
完全に差別が無くなる世の中が来ることを祈ります。
同様の黒人差別を扱った『それでも夜が明ける』
アカデミー賞作品賞を受賞したけれど
あまりにも辛そうで見るべきかどうか、まだ迷ってます・・・
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