『ハーメルン』
久しぶりに体調を崩したため
観ようと思っていた作品もいくつか見逃してしまいました(涙)
けれど福島で撮影されたこの『ハーメルン』は何としても劇場でと思い
間に合ってほっとしました。
ロケのほとんどを福島県で行われたとそうで
きっかけは監督がイメージとなる廃校を探し回り見つけたのが
昭和村の旧喰丸小学校だったとか・・・
撮影のために取り潰しを延期してもらい
自然任せの状況に更に歳を経て
あげくにあの大震災に遭ってしまう。
それでも何とか撮影再開にこぎつけ、ようやく完成したと言う
壮絶なドラマがあったんだそうです。
けれど作品はそんな気配は全くなく
淡々と静かに、それでいて強烈な存在感を発する作品となっていました。
ドラマそのものはとても静か。
観終わった後に残るのは昭和村の自然の美しさ。
見事なイチョウの樹と美しく色づいた山々。
本当に美しい色合い。
そして随所に出て来る珈琲を飲むシーン。
更には久しぶりに聞く倍賞千恵子さんの優しい歌声。
色と香りと音楽と・・・
見事なまでに五感に働きかけて来ます。
そして、独特の空気感
不思議な人形劇やラストの雪のシーンなど
ファンタジーの世界でもあり
リアルな現実ドラマと不思議で絶妙なバランスでした。
坪川拓史監督の込めた想い
なるべく多くの人に観てもらえたらと思うのです。。。
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