『春を背負って』
山岳映画『剣岳 点の記』がとても良かったので
木村監督2作目の『春を背負って』も期待して楽しみにしてました!
特に今回は現代もので、
松山ケンイチや蒼井優、新井浩文等々、魅力的なキャスティングにも
更に期待を膨らませていました!
いい作品ではあったけれど残念ながら辛口評価です。
正直な感想は
「いい作品なのにもったいない~~~」です。
せっかくの作品を音楽がぶち壊してました。
BGMがあまりに昭和的過ぎ。
2時間物のサスペンスドラマのようないかにもと言う音楽が
せっかくのシーンをシラケさせてしまい、とにかく残念!
そして山小屋を営む父(小林薫)が
遭難事故に巻き込まれて突然亡くなったと言う設定から始まる
冒頭の流れ。
色んな見方はあるのだろうけど
突然の事故死に対してみんなの明る過ぎる姿に
違和感を感じてしまい
最初のうちは中々入り込めず。
この点に関しては、感じ方は人それぞれだと思いますが
そんなにすぐに受け入れられるのだろうか?と思ってしまうのです。
こんな風に気になる点がいくつかあったものの
大きなスクリーンで見られる立山連峰の雄大な光景が
とにかく素晴らしい(拍手)
登ってみたいけれどそんな根性の無い私は
こうして映像で観るだけで満足してしまいます♪
喧嘩してばかりの父
亡くなってしまってからその父親の偉大さを実感する。
後悔先に立たず。この気持ちはとてもよくわかります。
息子の亨(松山ケンイチ)が父を愛する人達に助けられながら
父の目指した夢を継いでいく決意を固める。
立山の大自然に負けない素敵な物語でした!
ただ、ラストの二人のシーンは必要なかったんじゃないかと・・・
これも音楽同様、古臭く感じてしまいました(^ ^;)
期待していただけに辛口評価ですがいい作品です!!
息子役の松ケンがすごく良かったし、
役柄で本当に豹変する小林薫さん山男としての父親も素敵でした。
友人役の新井浩文も今回はさりげない存在感で良かったし
安藤サクラも登場はわずかなのに存在感大!
他も本当に贅沢なキャスティングで大自然に負けてませんでした。
雄大な山のドラマは
スクリーンの大画面で観て欲しいです♪
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