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2016年4月

2016年4月27日 (水)

『レヴェナント 蘇えりし者』

レオナルド・ディカプリオがようやくアカデミー賞主演男優賞を初受賞した
作品『レヴェナント 蘇えりし者』
それがどんな作品なのか興味津々で観て来ました。

壮絶で確かにすごい作品。
ディカプリオの演技もすごいに尽きます。
圧倒的なスケールの大自然の迫力もすごい。
復讐のため、何としても生き抜かねばと言う
強烈なサバイバルシーン。

けれど・・・
私には受け付け難い作品で、正直後悔しました。

家族を奪われた父(ディカプリオ)が復讐をすると言う設定であれ
あまりにリアル過ぎる殺傷シーンの数々。
動物たちに関するシーンもいったいどうやって撮影したのか?
もちろん、実際に傷つけるようなことはしていないとは思いますが・・・

ただただ、私にはキツかったです。

『スポットライト 世紀のスクープ 』

アカデミー賞の作品賞、脚本賞受賞作『スポットライト 世紀のスクープ 』

カトリック信仰の篤いボストンの教会で
神父たちによる子供たちへの性的虐待が長年黙殺されていた
と言う、信じられない事件を
アメリカの地方紙「ボストン・グローブ」が暴いたと言う
真実に基づいた作品

何より信仰が篤く、教会への信頼が圧倒的なボストンと言う町で
教会と対決しようとすることがどんなに難しい事なのか。
それでも諦めず粘り続けた記者たち。
そして、事件を随分前にも訴えられていたにもかかわらず
見逃していたことへの自分達への非。

様々な事を含みながらのドラマ性もすごいけれど
何より、こんな事が起きていたことの恐ろしさが
強烈でした・・・

そして教会のトップとも言える枢機卿が隠ぺいに係わっており
事件が公になった後もローマのカトリック本山に戻されただけと言うことの事実。
末恐ろしさを感じてしまいました。


2016年4月13日 (水)

『モヒカン故郷に帰る』

『モヒカン故郷に帰る』『ルーム』に負けず劣らず
いい作品でした!

『ルーム』があまりにも良かったので
続けて観るのは大丈夫かと思っていましたが
ほっこりした気持ちになったので
かえって同じ日に観て良かったとさえ思いました。

売れないパンクバンドの永吉(松田龍平)が
彼女(前田敦子)を連れて7年ぶりに帰郷。
そこで父(柄本明)がまさかのガンが発覚。
母親にもたいまさこ、と
キャスティングだけでも笑いを予感させるホームドラマ。

予想通り、泣いて笑ってじ~んと来て、また笑って。
と、あっという間にこの世界に引きずり込まれてしまいました~

それにしても毎度思う松田龍平のあのつかみどころの無さ
上手いのか下手なのかよくわからない
絶妙な自然体は本当に彼ならでは!
その飄々さが松田龍平ならではの魅力なんだけれど
父を想う時のふとした時の雰囲気がこれまでと違う一面を見た気がして
すごく良かったです。

そして、周りの方々もみんな良かったですが
何より柄本明さんの演技が本当に素晴らしかった(拍手)
これまでも彼の演技力はすごいと思っていたけれど
破天荒な中に時折垣間見せる辛さ悲しさに
その素晴らしさがにじみ出ていました。

破天荒な父と息子の名場面が随所にあって泣けて・・・
そして、今どきの女の子あっちゃんと
大らかな母、もたいさんとの絡みもほっこり。
そこにいい具合に入り込む吹奏楽部の学生たち。
笑いと楽しさを感じさせてくれて
特に、モヒカンが彼らを指揮して演奏するシーン、良かったです。

どちらかと言えばキャスティングに惹かれて観たけれど
予想外に素敵な作品でした。おススメです!


『ルーム』

久しぶりの映画!2本連続で観賞しました~
全く方向性の違う2本ですが、
どちらも親子愛を描いた物語で
甲乙つけ難い、素晴らしい作品でした。

まずは『ルーム』から。
アカデミー主演女優賞を受賞作ですが
息子役の子役にこそ主演男優賞をあげたいぐらい素晴らしかったです!!

高校生の時に誘拐、7年間監禁され
その間に男の子ジャックを出産。
狭い部屋から一歩も出ることが出来ないまま時は過ぎ
ジャックは外の世界がある事すら知らず5歳に。
そして、決死の覚悟で息子を脱出させ二人は救出されたものの
それでハッピーエンドとはならず
より一層苦しい現実が待ち受けていた。

アメリカではこんな事件が時折本当にあるので
映画化されるのもなるほどと思うのだけれど
アメリカだけでは無くなってしまって・・・
つい最近も中学生の女の子を2年間も監禁していた事件があったばかり。

無事逃げられたことの喜びも一瞬で
本当に大変なのはそこから先・・・
母としてジャックを守り、母子で過ごすことで
何とか精神のバランスを保っていたけれど
解放されたことで、自分が失ってしまった時間や
傷つけられたことへの怒りなどに改めて向き合った時
絶望感が襲う・・・

フィクションであることは十分わかっているのに
子役の演技が本当に素晴らしく
リアルな出来事として激しく揺さぶられてしまいました。

前半は脱走できるかどうかと言うサスペンス的なドキドキ感
そして後半は深い心理ドラマとして。
すごい作品です!

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