『彼らが本気で編む時は、』
生田斗真くんの女装と
大好きな『かもめ食堂』の荻上直子監督ということで
興味がわいた『彼らが本気で編む時は、』
心は女性なのに男性として生まれて来てしまったリンコさん。
一人の人間として彼女を好きになり一緒に暮らす恋人マキオ。
そしてマキオの姪・トモちゃん。
育児放棄され叔父マキオの所で暮らし始める。
セクシャル・マイノリティというテーマと共に
親子ならではの複雑な関係。
リンコに理解を示し、たっぷりと愛情を注いできたリンコの母。
対照的な母親たち。
様々な人々を登場させながら性別を超えた人間愛
家族愛の物語がじわ~っと沁みました。
意味不明だったタイトルに込められた想い。
中々です!!
悔しさや悲しさ、色んな感情を編み物に閉じ込めて
自暴自棄になりそうな心を鎮める。
そうしながら、
どんなに努力しても自分ではどうすることが出来ない事があると
受け入れることで強く、そして優しくなっているリンコさん。
彼女の言葉にハッとさせられます。
セクシャル・マイノリティの人達にたいしては
随分寛容になって来ている気がするけれど
それは芸能人や有名人であればのことで
自分の身近にいた時、本当にありのまま受け入れられるのか?
みんなが本当に当たり前に受け入れられる世の中に
なりつつあると信じたいです。
リンコのファッションに関してだけ少々疑問を感じたけれど
とても可愛らしい女性でした。
斗真くんの挑戦意欲、素敵です!!
優しい気持ちになれる作品です。
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