『この世界の片隅に』
優しい気持ちなれる作品2本。
まずは『この世界の片隅に』から!
じわじわと評判となって公開する映画館が増え
ようやく今頃になって観に行きました!
原作がこうの史代さんと聞き思い出すのが『夕凪の街 桜の国』
この映画は実写化されたものでしたが
戦時中とその後の世代と言う二つの物語に
とても感動し考えさせられました。
そしてまた戦争もののアニメとしてこの『この世界の片隅に』。
観に行けて本当に良かったです・・・
観るまでは戦争が大きなテーマかと思っていましたが
確かに時代背景にはあるけれど
ラブストーリーのように受け止めました。
昭和初期、広島に生まれた一人の女性すずさん。
ヒロシマ・原爆とまさに戦争を生き抜いたと言う点では戦争もの。
けれどその悲惨さ以上に、
与えられた現実を現実として受け入れ強く生きる姿に
おおいに感動させられました。
ほとんど初対面のような人と
見合い結婚をさせられることが当たり前の時代。
すずさんもまさにそんな一人。
ほのかに恋心を描く人がいながらも
勧められるまま、見知らぬ土地へ嫁いでいきます。
慣れない環境に加え、厳しい小姑さんが帰ってきたり。
当時の女性たちの苦労大変さ。
今の時代とは比べ物になりません!
そこに戦争と言う悲劇に巻き込まれながらも
強く生きるすずさんの姿。
例えるなら・・・
折ろうと力を入れてもしなるだけで決して折れない柳?のような強さ
とでも言いましょうか?
そんあすずさんの声を能年ちゃん改め“のん”さん。
正直、始まってすぐはのんちゃんの顔がチラついてしまっていましたが
すずさんのキャラに引き込まれてすぐに消えてしまいました。
本当にピッタリ!!見事な復活、うれしく思いました。
そしてすずさんを見初めた優しい夫・周作さん。
そのきっかけが最後の最後に明かされる仕掛けにやられました~~~
この作品がラブストーリーだったと思う理由がそこにありました。
戦争映画でありながら、こんなに優しい気持ち
温かい気持ちさせてくれる作品は初めてのように思います。
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