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邦画:ドラマ

2017年5月 6日 (土)

『3月のライオン』

久しぶりの映画!
原作のマンガが好きで映画化が嬉しかったのですが
主要キャスとを知り正直イメージが違うと、
当初は観るのをパスするつもりでした。

が・・・

脇を固めるキャスティングが結構イケる!!
と、思い直して観ることにしました。

何と言っても高校の先生役の高橋一生さん!!
あの飄々とした軽さ、いいですね~
強面の後藤プロ役の伊藤英明、
神経すり減らして常に胃痛持ちの島田プロ役の佐々木蔵之介
ピッタリでした!
そして二階堂くん役にはまさかの染谷将太が特殊メイクで。
羽生名人をイメージさせる宗谷名人役には加瀬亮
と、全体を見れば結構なキャスティングで
すんなりと入り込むことが出来ました。

原作は途中までしか読んでいないため
前編の方は内容を知っていましたが
後編の方はほぼ知らない内容。

知っていてもいらなくても物語は面白いので良かったのですが
後編は少々盛り込み過ぎのような気がします。
もう少し将棋の方にウエイトを置いた方が良かったと思うけれど
それは私がこの作品を将棋マンガととらえているからなんでしょうね。

『聖の青春』に続いての将棋もの。
最近では14歳で最年少プロになった藤井聡太さんが話題になっています。
静かな将棋ブームでしょうか?


2017年3月 1日 (水)

『彼らが本気で編む時は、』

生田斗真くんの女装と
大好きな『かもめ食堂』の荻上直子監督ということで
興味がわいた『彼らが本気で編む時は、』

心は女性なのに男性として生まれて来てしまったリンコさん。
一人の人間として彼女を好きになり一緒に暮らす恋人マキオ。
そしてマキオの姪・トモちゃん。
育児放棄され叔父マキオの所で暮らし始める。

セクシャル・マイノリティというテーマと共に
親子ならではの複雑な関係。
リンコに理解を示し、たっぷりと愛情を注いできたリンコの母。
対照的な母親たち。
様々な人々を登場させながら性別を超えた人間愛
家族愛の物語がじわ~っと沁みました。

意味不明だったタイトルに込められた想い。
中々です!!
悔しさや悲しさ、色んな感情を編み物に閉じ込めて
自暴自棄になりそうな心を鎮める。
そうしながら、
どんなに努力しても自分ではどうすることが出来ない事があると
受け入れることで強く、そして優しくなっているリンコさん。
彼女の言葉にハッとさせられます。

セクシャル・マイノリティの人達にたいしては
随分寛容になって来ている気がするけれど
それは芸能人や有名人であればのことで
自分の身近にいた時、本当にありのまま受け入れられるのか?
みんなが本当に当たり前に受け入れられる世の中に
なりつつあると信じたいです。


リンコのファッションに関してだけ少々疑問を感じたけれど
とても可愛らしい女性でした。
斗真くんの挑戦意欲、素敵です!!

優しい気持ちになれる作品です。


2017年2月 6日 (月)

『沈黙 サイレンス』

『沈黙 サイレンス』強烈な映画でした。

遠藤周作さんが原作だそうですが全く知らず。
ただ、キリシタン弾圧の歴史ものと言うことと
キャスティングに惹かれて観ようと思っていただけなので
そんな自分が恥ずかしくなってしまいました。

何より驚いたのが、あのマーティン・スコセッシ監督の作品だったこと。
どうりで外国人俳優のキャスティングが豪華だと思った事と
徹底したリアルさ、こだわり。
それらは全て、監督のこの作品に賭ける想いの深さだったのだと・・・

豊臣秀吉以降キリシタン弾圧が始まってもなお
信仰を捨てなかった人々。
それに対して、信仰を捨て日本人に帰化した宣教師。
彼を師としていた宣教師が真偽を確かめるため
命がけで長崎にやって来る。

タイトルの『沈黙』とは、
神の“沈黙”のことでした。

「なぜ、こんな事が起こってしまうのか?」
「どうしたらいいのか?」
「命」と「信仰」どちらかを選べと言われた時
どうしたらよいのか・・・

いくら神に問いかけても、神はただ沈黙するのみ。
何も答えてはくれない。
自ら出した答えは正しかったのか?間違っていたのか?

「命」と「信仰」、この究極の二者選択。
信仰を捨てた者。最後までしてなかった者。
捨てては後悔しつつ、何度も繰り返し迷い葛藤し続ける続ける者。
彼らの苦しみがヒシヒシと伝わり
辛過ぎる思いで観ていました。


鎖国時代、国を守るため異国の侵略に脅え恐れ
徹底したキリスト教弾圧を行っていた日本。
過去のこととは言え、あまりのひどさやるせなさ。
当時の人々の苦しみが
今、トランプ大統領によって排除されようとしている
異人種、異宗教の人々の痛みと重なり
本当に悲しくなりました・・・


あまりに深いテーマなだけに深く考えさせられます。


最後に!
リアルな映像表現のすごさと、
それに応えた役者さんたちの見事さに拍手です!
弱き者の代表者キチジローの窪塚洋介。
久しぶりに観ましたが見事なキチジローっぷりでした~
そして、モキチ役の塚本晋也さん。
からだの張り方が半端無かったです!!
まさに役者魂を見た!という感じ(拍手)


とても重いテーマの作品ですが、
多くの人に観てもらいたいと思いました。

2017年2月 2日 (木)

『キセキ -あの日のソビト-』

あのGReeeeNの誕生物語

彼らが現役歯科医なので顔を出さない。
それは知っていたけれど、
GReeeeNが生まれた背景に
こんな事がとは・・・

映画になるほどドラマチックな家族物語でした!

それにしても最近の菅田将暉くんの活躍ぶりはすごいですね~
何でも出来てしまうマルチぶりに感心しつつ
もっと感心したのはお兄ちゃん役の松坂桃李!!!
彼こそ、最近は役柄ごとに全くイメージを変えてしまい
今回はメチャメチャカッコイイ、ハードロッカーに。
二人の歌の上手さにも感心!

夢を叶えられる人は本当に幸せ。
自分の夢が叶わずとも
誰かの夢を叶える手伝いが出来る喜びに巡り合えたら
その人も幸せ!!

この映画を観られて私も幸せな気分になりました!
ありがとう~♪

2016年11月23日 (水)

『聖の青春』

すっかりレポのアップが遅れてしまいました。

原作でとてつもない人物「村山聖」と言う人に衝撃を受けていたので
それをまさかの松山ケンイチがやると知って
ずっと公開を待っていました!

ご本人の体型に近づけることもすごいですが
将棋の指し方一つもかなり研究し近づけたと言う
演技を通り越して村山聖が乗り移ったかと錯覚するような・・・
さすが松山ケンイチ!!
ご本人に負けず劣らず、すごい人です(拍手)

ただ、映画では原作の後半部分に焦点を絞ってあるせいか
なぜ彼があれほどまでに将棋に執着しながらも
破天荒な生き方をしたのかや
将棋のプロの世界の厳しさなどが伝わりづらかったような気が・・・

原作を読んでいたので理解出来たけれど
読んでいなかった人にはどうだったのでしょう?


それが気になった点ですが
個人的には松ケンの迫真の演技に十分満足の作品でした。


2016年11月14日 (月)

『永い言い訳』

すっかりアップが遅れてしまいました(゚ー゚;

最近中々映画を観に行けず
久しぶりに観た『永い言い訳』
行って良かったです。

実は本木雅弘があまり好きではないので迷いもあったのですが
久しぶりの西川美和監督作品なので観ようと思いました。
監督オリジナルストーリーに加え
撮影に1年程かけてじっくり撮ったと言うのが良かったんじゃないかと。

人気作家でダメ夫・幸夫(本木雅弘)が突然事故で妻を亡くし被害者に。
その遺族会の中で出会った妻の親友の家族。
流れでその子守を引き受けることに。

醒めきっていた夫婦関係に世間で言われるほど悲しみもわかず
スランプに陥っていた彼が
子供たちとの生活で何かが変わって行り始めていた。

文章にすると「家族っていいな~」と言うような
ありがちな設定に見えてしまうけれど
もっと深い部分でしみじみとした良さを感じることが出来ました。

長期にかけてじっくり作り込んだ作品ならではの重み。
幸夫の複雑な変化がとてもよく描けていて実に良かったです。

本木君もすごく良かった!!
見直しました(拍手)
そして彼と対照的的に妻を亡くした悲しみに感情を爆発させる友人の夫役
竹原ピストルさんもまたとても良かったです!
自然体な子供たちも含めて
やぱっり西川監督の総合力が素晴らしいんでしょうね~

もっと注目されていい作品だと思います。


2016年4月13日 (水)

『モヒカン故郷に帰る』

『モヒカン故郷に帰る』『ルーム』に負けず劣らず
いい作品でした!

『ルーム』があまりにも良かったので
続けて観るのは大丈夫かと思っていましたが
ほっこりした気持ちになったので
かえって同じ日に観て良かったとさえ思いました。

売れないパンクバンドの永吉(松田龍平)が
彼女(前田敦子)を連れて7年ぶりに帰郷。
そこで父(柄本明)がまさかのガンが発覚。
母親にもたいまさこ、と
キャスティングだけでも笑いを予感させるホームドラマ。

予想通り、泣いて笑ってじ~んと来て、また笑って。
と、あっという間にこの世界に引きずり込まれてしまいました~

それにしても毎度思う松田龍平のあのつかみどころの無さ
上手いのか下手なのかよくわからない
絶妙な自然体は本当に彼ならでは!
その飄々さが松田龍平ならではの魅力なんだけれど
父を想う時のふとした時の雰囲気がこれまでと違う一面を見た気がして
すごく良かったです。

そして、周りの方々もみんな良かったですが
何より柄本明さんの演技が本当に素晴らしかった(拍手)
これまでも彼の演技力はすごいと思っていたけれど
破天荒な中に時折垣間見せる辛さ悲しさに
その素晴らしさがにじみ出ていました。

破天荒な父と息子の名場面が随所にあって泣けて・・・
そして、今どきの女の子あっちゃんと
大らかな母、もたいさんとの絡みもほっこり。
そこにいい具合に入り込む吹奏楽部の学生たち。
笑いと楽しさを感じさせてくれて
特に、モヒカンが彼らを指揮して演奏するシーン、良かったです。

どちらかと言えばキャスティングに惹かれて観たけれど
予想外に素敵な作品でした。おススメです!


2016年3月14日 (月)

『エヴェレスト 神々の山嶺』

エヴェレストが舞台と知っただけで観ようと思ったこの作品
『エヴェレスト 神々の山嶺』
天才クライマーに阿部寛。
彼を追っかけるカメラマンに岡田准一。
二人とも完全な山男になり切ってお見事でした(拍手)

怖いぐらいの目力で周りを圧倒する凄みの阿部ちゃん。
岡田君は大河の官兵衛で貫禄ある役どころが
意外に様になっていたと感心していたのですが
ジャニーズの顔からすっかり本物の役者になったと
これまた感動でした。

それも全て実際にエヴェレストで撮影して生まれた本物感と迫力!
フィクションでありながら、過酷な撮影は全く持ってリアルなのだから
当然と言えば当然なのですが・・・
ラストの方で一か所だけ気に入らない所があるのですが
ネタバレになるので言いません。


エヴェレストの風景に合わせて流れたエンディングロールの
イル・ディーヴォの「歓喜の歌」に作品の余韻に浸っていたのか
ほとんどの人が最後まで席を立たなかったと言うのも珍しいことでした。

昨年ネパールで震災があったことが気になりました。
この撮影の前だったのか、後だったのか・・・
この作品を観ることで何かしら支援に繋がればいいと思います。


2015年12月15日 (火)

『海難 1890』

Photo
トルコ軍艦遭難慰霊碑


『海難 1890』観て良かったです!

1890年紀伊大島の樫野埼沖で起きた、トルコ軍艦エルトゥールル号の遭難事件。
漂流した遭難者たちを貧しい島民たちが必死で助けた。
それが95年後、今度はイラン・イラク戦争に巻き込まれた多くの日本人が
トルコの人達の真心に助けられたと言う実話。

「エルトゥールル号の遭難事件」はトルコでは
教科書に載っているほど有名な事件なのだそう。
残念ながら知らなかったけれど、
テヘランからの救出事件ぐらいは記憶していてもいいはずなのに
恥ずかしながら、全く記憶がありません。

それはさて置き、このテヘランから救出された方たちですら
自分達が助けられた背景にあったこの出来事を知らなかったのだそうです。

振り返れば、東日本大震災の時もトルコからの救助隊に大いに助けられていました。

明治時代であれば、初めて目にする外国人にどれほど恐れを感じたことか・・・
けれどそんな事よりも、傷ついた人達が目の前にいるから助ける。
人として、本当に当たり前の心で助けた。

目の前に困っている人がいても
変な関わりを恐れて見て見ぬふりをしてしまうことも多くなってしまった現代からして
この真心の繋がりは、ぜひぜひ多くの人達に知って欲しいです。


日本とトルコの友好125年周年を記念して作られたと言うこの作品。
エンドロールの最後、トルコからの温かいメッセージもあるので
最後の最後まで、しっかり観て下さいね!
世界中が何やら不穏な空気になりつつある今
こうした国を超えての温かいつながりが
広まればいいのにと、しみじみ思います。

大作、話題作と重なってしまっているので見過ごされてしまいそうですが
ぜひぜひ、『海難 1890』観て下さいね!!

2015年8月30日 (日)

『日本のいちばん長い日』

観ようかどうしようか迷っていた『日本のいちばん長い日』
母が観たいと言ったのでを行って来ました。

終戦を告げる玉音放送をめぐる一日を中心に
太平洋戦争の末期を描いた作品。

以前イッセー尾形が演じた終戦前後の昭和天皇を
一人の人間として描いた『太陽』観ました。
彼が演じた昭和天皇はある種のユーモアさえ感じてしまう
孤独な人だったように感じた記憶があります。

今回は本木雅弘演じる昭和天皇は
見た目にもカッコよく、国を思う強い意志を持った人間像として
全く違う雰囲気を醸し出していました。

最後まで戦い続けることを望む軍部ともはや敗戦を認め
ポツダム宣言を受け入れようとする内閣。
その攻防に重きを置いたこの作品。
特に、終戦を告げるための玉音放送を阻止しようと
最後まで暴走する一部の人間たち。

負けを認められず、ただ勝つことだけが目的となり
冷静に正しい道を見えなくなる。
戦争と言うものは“狂気”でしかないと
つくづく思いました。


安保関連法案が勝手に進んで行ってしまっているように感じる今と
どこかで重なってしまう気がします。


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