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邦画:時代物

2016年6月 1日 (水)

『殿、利息でござる』

もう観に行けないかと諦めかかっていた『殿、利息でござる』
諦めず、観に行って良かったです~

これまでの阿部サダヲ路線のイメージで
強烈なコメディ作品を想像していましたが
面白いだけでなく感動的な作品でした。

江戸時代、重い年貢に苦しむ貧しい宿場町。
このままでは宿場がつぶれてしまうと奇策を立ち上げた町民たち。
これが本当にあった話と言うのだから驚きなんですが
色んな立場の人間模様や隠された想いなどが
コメディタッチで描きながらもシリアスな面でもしっかりと引き込む
そのバランスも良かったです!

『64』に劣らない豪華なキャスティングもまた見応えありました!
予告でもちらりと見えたお殿様役の羽生君
初の演技だと思うのだけれど
意外にも堂々とお殿様役を演じきっていました(拍手)

涙あり、笑いあり!とにかく観て損は無し!!
面白くて幸せな気持ちにさせてくれる作品でした。

2015年5月21日 (木)

『駆け込み女と駆け出し男』

江戸時代、女性の方から離縁をすることがこんなに難しかったとは・・・

離縁するために縁切り寺に駆け込む女たちと言う内容と
キャスティングに惹かれて観てきました!!

大泉洋が主演なのでかなりドタバタコメディ色が強いかと思いましたが
ある程度史実に基づいたドラマでとても良かったです。

様々な身分の女性がそれぞれ抱える複雑な事情
色んなドラマが折り重なり合いながら一つの結末に向かってゆく。
ネタバレになるので書けませんが
いい話がいくつもちりばめられてます。
笑えて泣ける予想以上にいい作品でした。

普段の大泉洋は若干うざい感じもしますが
役者としては本当にいいなぁ~と
観る作品ごとに思います(^ ^;)

特にじょご役の戸田恵梨香!
他にも実力派の女優さんが多い中負けてなく良かった~
次々と色んな役に挑戦する彼女の今後がますます楽しみです!

そして今回初めて観た女優さん
東慶寺の院代の法秀尼のかた。
柔らかい雰囲気なのに凛とした独特の美しさが目を引きました。

他にも貫禄の聴き樹木希林さん。
ホッとなごむキムラ緑子さん他、いい役者さんが大勢登場で
見応えありました~

かなりおススメです!


2014年10月15日 (水)

『蜩の記』

『蜩の記』の原作は既に読んでいたので

役所浩二さんが秋谷役と言うのはしっくりきたが

監視役の正三郎に岡田准一には少し違和感。

が、作品を観ると岡田君が実によくハマッって

彼が役所さんを超えて主役になっていたかのような出来!

大河の黒田官兵衛の前に撮影したらしいけれど

見事な武士っぷりが見事でした(拍手)

作品そのものに対してはストーリーも知っていたせいか大きな感動はなく

『最後の忠臣蔵』の方が素晴らしいと思う。

どちらも武士としての生き様

武家社会のやるせない掟の中で生きざるを得ない人々を描いているけれど

『最後の忠臣蔵』の時はそのこだわりの生き方に

美徳のようなものを感じて単純に感動していたけれど

今回は微妙な違和感を感じた。

その理由を考えてみると最近のイスラム国のことが浮かんだのです。

武士の精神とは比べるべきでは無いし、全く別の思想だと思うけれど

武力で支配する時代がかつての日本にも長くあったのかと思うと

複雑な心境になります。

とは言え、『蜩の記』はそこだけを描いているわけではなく

秋谷と言う人物の懐の深さ、“徳”

そして彼を思う人々の愛も含めて描かれているので

切ないだけではなく、温かさが残るのが

この作品の良いところでもあります。

2014年10月 1日 (水)

『柘榴坂の仇討』(ネタバレあり)

中井貴一のファンなので気になり『柘榴坂の仇討』観て来ました。

勝手に中井貴一が仇討される側かと思っていましたが

逆で彼が亡き主君の仇討を果たそうと明治に変わった後も

ひたすら敵を探し続ける。

いかにも実直で直向きな役柄は貴一さんにピッタリでした。

これまで明治維新にからむ江戸幕府や新政府などの作品は多く合っても

一般の人達を描いたものは少ないように思うので

明治初期のまだ武士だった人達の生き様はとても興味深かく

洋装の人達が増えている一方で

頑なに髷を結い帯刀して武士であり続ける姿

全てにおいて大混乱だっただろうこの時代についてもっと知りたくなりました。

肝心の作品については・・・

時代の波にに翻弄された二人の武士たちのとてつもない苦悩、葛藤

その上で導かれた結末には、ほっとしました。

ただ気になってしまったのはラストの対決のシーン。

本気で戦うも、刺客の十兵衛(阿部寛)が潔く敵を討てと迫るあたり

二人のアップが続くのだけれど

二人とも顔がきれい過ぎるのが妙に気になってしまいました。

本気で闘っていたのだから、顔に汗や脂まみれになっている方が自然なのに・・・

いい話なのに、最後の最後で残念な気がしてしまいました。

そんな風に観たのは私だけかもしれませんが・・・

2014年9月 5日 (金)

『もういちど』

落語の映画『もういちど』林家たい平さん主演の時代劇。

実はこの作品のこと全く知らなかったんですが

友達に教えてもらい観に行きました。

人情噺でちょこっと泣けるいい話。

事情があって落語家になることを諦めてしまった男に

同じ長屋に住む丁稚奉公中の子供、貞吉が

落語家になりたいから教えて欲しいと乞う。

そんなお話ですが登場人物もみんないい人達ばかり。

今時こんなにいい人達が集まるなんて・・・

そこが返って良くて、ほっこりしました。

落語のネタも随所にちりばめられ

たい平さんのちゃんとした落語も聴けるし

落語家になるためのエピソード等々、

落語好きの人はもちろん興味ない人でも楽しめると思います。

貞吉役の男の子の落語も上手かったです。

一席終わってほっとした顔は素の表情のような気がしました(拍手)

そしてこの地味な作品は意外にも大物?の人達も協力していて

主題歌が浜田省吾だったり

美術監督が種田陽平さんだったりしてビックリ!!

なぜなら種田さん最近のプロフェッショナルで観たばかりで

江戸の町並みや長屋が実に丁寧に作られて

種田さんみたいだと思ったら当の本人だったので(^ ^;)

こちらの割引券で500円OFFで観られますから

家族で観に行っても楽しめますよ~♪

2014年3月14日 (金)

『猫侍』

ドラマ版でハマりずっと公開を楽しみにしていた劇場版『猫侍』

ドラマ版の延長上の話かと思ったら

基本設定以外は別のストーリーになっていました。

正直、内容は二の次三の次。

ただただ、玉之丞可愛さに観たくなる♪

ドラマの方がトータル時間が長い分

猫が絡むシーンも多くて面白かったので

映画の方はちょっとさみしい感じではありました。

でも、主演?の玉之丞に3匹の白猫ちゃんが演じたことを知ったので

どのシーンがどの子(あなご?若さくら?さくら?)なのか

見分ける楽しみがありました(笑)

それに意外なキャラ登場!

敵方?の犬、甚太郎(秋田犬?)も

堂々たる風貌で可愛いかった~

猫派だけでなく、犬派の人もちょっぴり楽しめます!

それにしても・・・

玉之丞役のあなごちゃん、本当に美猫です♪

そして、暑い撮影時にあそこまでうまく猫を扱えた技

スタッフやキャストの皆さんのご苦労やいかに!?

ただただ感動です(拍手)

2013年12月26日 (木)

『武士の献立』

利休に続いての時代物『武士の献立』

アップするのを忘れてました~

包丁侍と呼ばれるお殿様の料理人となることを嫌がる息子・安信(高良健吾)が

姉さん女房・春(上戸彩)の支えによって一人前の料理人になる話。

ではあるけれど・・・

実際のところはラブストーリー!?

で想像していた話とすこし違っていました。

加賀藩のお家騒動に巻き込まれながら

武士として生きようとする安信の葛藤や

安信には実は心に想う人がいる事を知る春の葛藤など

色々な出来事を経て二人が本物の夫婦になって行く物語。

それはそれでいいのだけれど

あっという間に饗応料理を仕切るほどの料理人になってしまったのが不満!

タイトルが『武士の献立』であるのだから

安信が一人前の料理人になって行くための過程を

もう少し丁寧に見せて欲しかったと思います。

それにしても西田敏行さん、いいですね~

父・伝内役ですがこういう役が本当にピッタリはまるお方です!

上戸彩は可愛くて好きな女優さんだけど

姉さん女房にはやや無理があるような・・・

2013年12月13日 (金)

『利休にたずねよ』

『利休にたずねよ』原作がとても面白く

その映画化とあって期待半分、不安半分で観て来ました!

海老蔵の利休・・・

確かにイメージ的には彼が合っていると思いました。

所作も美しいし、強い目力は利休の強さを表すのにピッタリの雰囲気。

それでもまだ利休その人の圧倒的な存在感にはまだ至らずと言う感じ。

重々しい言い回しで表現していても

わざとらしさの方が強く感じられてしまって・・・

逆にうつけ者の頃や、

師匠に弟子入りしたばかりの若かりし利休は違和感無し!

イメージはピッタリだと思うので後7~8年後の海老蔵さんで

演じて欲しかったな~と思います。

でも、それでは父團十郎さんとの共演は叶いませんが・・・

團十郎さんの存在感はやはりすごいですね。

登場するのはわずかですが、

團十郎さんの人間としての厚みが何とも言えず良くて

師匠役、素敵でした!

團十郎さんが晩年の利休を

海老蔵が若かりし頃の利休を

そんな共演だったら良かったのかも・・・

そして妻・宋恩役の中谷美紀さん

最近観たばかりの『清州会議』のねね役より

断然こっちの方がしっくり来ました。

海外では日本の伝統美、映像美が賞賛されたようですが

確かに撮影場所も有名なお寺を使い

器なども相当な本物を使用したのはすごいけれど

客観的に作品としての仕上がりは『最後の忠臣蔵』の方がいいと思いました。

多分、『利休にたずねよ』は原作がとても良かったので

どうしても厳しい目になってしまうのだと思います(^ ^;)

2013年9月18日 (水)

『許されざる者』

今回のレポは私の気分にかなり左右されているので

あまり参考にはならないと思います。

悪しからず・・・

久しぶりの映画、気分転換をと選んだ2本でしたが。

まずは『許されざる者』から。

元となったクリント・イーストウッドの監督主演作

観ているけれどほとんど記憶に残っていません。

おそらく好みの作品ではなかったのでしょう。

維新後の日本を舞台にリメイクされた話題作。

そういう内容だったのか

そして贅沢なキャスティングに興味をそそられました。

雄大な北海道を背景に映像的には美しかったです。

けれど、どんなにドラマ性を設定しても

結局殺し合いの映画としか見えず・・・

ハリウッド版もおそらく同じことだったんでしょうね。

作品的には好みでは無かったけれど

実力派俳優たちの共演は見ごたえありました。

特に李監督にしごかれて俳優として大きく成長と言われている

柳樂くんへの期待が大きかったのですが

一番すごいなと思ったのは柄本明さん!

隠遁生活を送っていた主人公十兵衛(渡辺謙)を引きずり出し

再び“人斬り十兵衛”に戻させていまった旧友金吾役。

その存在感は主演の渡辺謙さんですら霞んで見えたほど。

本当に素晴らしい役者さんです(拍手)

そして女郎役の小池栄子さんもとても良かったです。

近頃の彼女はどんな役も見事にこなせてしまう

もうすっかり本物の女優さんです(拍手)

そしてアイヌの若者役の柳樂君。

撮影は本当に大変だったそうですが

これまでにないキャラクター好演でした。

これからの活躍、がんばって欲しいです。

と言うわけで、作品うんぬんではなく

“役者”を観ていた映画でした。

2012年11月 8日 (木)

『のぼうの城』

原作が面白かった『のぼうの城』

その映画化とあって楽しみにしてました!

結論から言うと、やっぱり面白い!!

でもそれは映画としてと言うより

内容そのものが面白いからだと思うのです。。。

なぜそんな微妙な言い方をするかと言うと

のぼう様役の野村萬斎さん。

陰陽師の時は実にハマり役でかっこよかったです。

今回は“でくのぼう”楽して”のぼう様”と農民からも呼ばれてしまうほど

武士としては頼りなくひょうきん?な役どころ。

狂言から言えば、まさにピッタリな役ではあるのですが・・・

それゆえに、私にはのぼう様と言うより

狂言師、野村萬斎として見えて仕方がなかったのです。

でも、彼だからこそ成り立ったような気もするし・・・

とにかく面白かったのでよしと言う事でしょうか(^ ^;)

今回、石田三成役の上地雄輔が意外にも良かったです!

そう言えば『漫才ギャング』でも結構良かったので

私の中では彼の役者としての株が上がって来てます!

そして、参謀役の山田孝之、かっこよかったです~

結局ミーハーな見方をしております(^ ^;)

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